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バタピー、それは脂質の塊

イトウです。

いつも適当に書き散らかしているのでウサギバニーボーイの人達に怒られるんじゃないかと思っていたんですが「いつもブログを書いてくれてありがとう」と言われたので嬉しい&ホッとしました。(しかし依然として書くネタには困っている)

という訳で昔別のところで書いていた日記をちょっと添削して転記します。

以下転記

深夜、酒のつまみはないかと台所をあさっているとバタピー発見。と同時に僕の脳裏にあの娘が思い浮かびます。歯列矯正の金属ワイヤー、ヒステリックグラマーのビニール袋、デニムのエプロン。

彼女は僕の10年近く前のバイト仲間で、僕がバイトを辞めて数ヶ月後に死にました。彼女と一緒に働いていた当時の僕はお金がなかったので(今もあんまりないけど)、よくバイト先での昼食に安くてカロリーが高いバタピーを食っていました。ある日他のバイト仲間からなぜバタピーを食うかを問われた僕が、阿呆のようにバタピーのコストパフォーマンスを説いていると、それを横で聞いていた無口な彼女が不意に口を開きました。

「でもピーナツって脂質のかたまりですよ」

歯列矯正金属ワイヤーをちらつかせた無表情から発せられたその一言に、僕がどう答えたかは記憶にありません。僕が彼女について知っていること、それは詩を書いていて、その詩が何かの賞に入選したらしいということくらいでした。そして現在に至るまでの彼女に関する追加情報は、彼女がビルから飛び降りたということのみです。
僕の記憶に残っている彼女との会話は前述のものだけですが、彼女の死を知ってから10年近く、バタピーを口に運ぶたびに彼女が脳裏に浮かびます。

彼女が自ら命を絶ってしまうという数ヶ月先の未来を抱えているにも関わらず、ピーナツが脂質の塊、つまり食ったら太っちゃう、ということを意識していたということが、僕にはなぜかとても不思議なことのように思えてしまいます。もちろんそれは不思議でもなんでもありません。彼女も僕も自身の結末から逆算して日々を過ごしているわけじゃないだけです。

酔いがまわって、
僕が死んだらあの人やこの人は何かから生前の僕を連想してくれるんかの?
とか、
彼女はバタピーと結びつけられていることを嫌がるじゃろうの、
とか、
そうそう、結末を焦る気持ち……分かるわー、本当に参っとる時って焦りが生じたり物事を単純化して消化しようとしたりするんよね、
とか、
この調子だと、今後もバタピー食うたびにあの娘のことを思い出すんじゃろうの、
とか思考にとりとめなくなってきて、何が言いたかったかわからなくなったような気がして、
実は始めから言いたいことなんか何もなかったことに気づいたところで、いざ終了。
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