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「ある話」第1話

書き手:イトウ

タカミヤくんの創作を読んで思い出しました。
ちょうど10年くらい前、他の大学の文芸部に所属する友人から「なんか小説書いて」と言われて、物凄く短い糞文を書いたことがありました。
あれ、どっかにあるんじゃないか?と探してみると、フロッピーディスクの中にありましたよ。一太郎のファイルだったので開けなかったんですが、フリーの変換ツールでテキストファイルに変換して、久し振りに読んでみました。
なんともかんとも、ですよ。恥ずかしいですが、そのまま数回に分けて載せてみます。3回くらいかな。
以下転記

* * * * *

 「どけどけどけぇーい!こちとら江戸っ子でぇーい。」
 俺の横を物凄い勢いで丁稚が通りすぎていったが、そのすぐ先の十字路で、急に飛び出してきたセダンに撥ね飛ばされ、天寿をまっとうした。
 彼の引いていたリヤカーは横倒しになり、積み荷の白菜が路上にぶちまけられ、それらの一部は路上生活者が持ち去り、残りは飢えた子供達の胃袋におさまった。
 丁稚を轢いた車の方は、十字路の角にあるラーメン屋「麺湯品(めんたんぴん)」に突っ込み、カウンターにぶつかって止まった。そのときカウンター席でもやしラーメンに舌鼓を打っていた会社員、吉村 忠夫さん(四七歳)は腰骨を砕かれ、せっかく食べたラーメンをもどした。
 運転手はカウンターにぶつかった勢いでフロントガラスをぶち破り、ポーンと飛んでいき、店長自慢のスープが煮えている鍋にポチャン。救急車が到着するまでの一五分の間、グツグツとその鍋の中に滞在し、ダシを出した。

(続く)
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