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「ある話」第2話

書き手:イトウ

イトウが10年くらい前に書いた糞文「ある話」を転記する第2回です。
第1回はこちら。


   *   *   *   *   *

 さらにその車が突っ込んだ時、重要な柱の一本が折れたらしく、建物が大きく傾いた。 その刹那、二階の一号室に下宿している小林少年(少年探偵団団長)がこたつの上で食べていた鍋焼きうどんの鍋がひっくり返り、椎茸をはじめとする具と麺と汁が、少年の着ていたスウェットの伸びた首もとから中へと入り、大火傷を負った。
 二号室にいた二階堂 和美さん(二一歳)は、「おもいっきりテレビ」を見ながらムダ毛の処理をしていたが、衝撃で前につんのめり、手を突こうとムダ毛剃りシェーバーを放り出しだが間に合わず、テレビのリモコンで頭を強打、チャンネルが「笑っていいとも!」に変わった。
 三号室の安岡 信二さん(二三歳)は恋人の川村 三恵さん(二二歳)と性交渉の真っ最中であったが、衝撃のせいで腹の上に出すタイミングを逸し、膣中に出してしまった。この時懐妊した赤ちゃんが後年、国際会談の席で犬に噛みつかれ大失態を演じる首相となるのだが、それはまた別の話。
 とにもかくにもその場は大狂乱となり、それはさながら地獄絵図であった。逃げ出す者、ただ叫び続ける者、呆然と立ちつくす者、えのきを買い忘れた事を思い出しスーパーに引き返す者。

 その時、一人の男が俺の目にとまった。その男は、轢かれた丁稚の胸ぐらから財布を抜き出すと、素早くその場を去っていった。死んだ人間から盗みをはたらくとは。
「許せねえ!」
 かくなる上は変身だ。俺は変身するため、JRで二駅離れた所にある区役所にむかった。


(続く)
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