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「ある話」第3話(最終回)

書き手:イトウ

イトウが10年くらい前に書いた糞文「ある話」を転記する第3回(最終回)です。
なんか小恥ずかしいつまらなさで、本当に糞ですね。

第1回はこちら。
第2回はこちら。


   *   *   *   *   *

「あのう、変身の手続きをしたいんですけど。」
 区役所の窓口にこう言うと、書類を十枚ほど書けと言われ、その書類を書いて提出すると二時間ほど待てと言う。俺は時間を潰すため区役所を出た。その辺をブラブラしたが、いっこうに時間は過ぎない。あまりにも暇なので、小さな女の子にいたずらをして遊んでいると、予備校から浪人生がボワーッと出てきて、俺と女の子をジロジロと見だした。
「何みてんだ!見せ物じゃねー!」
 ムカッときた俺は懐からショットガンを取り出し、威嚇のために一発空に向けて打った。
 どーん!
 その音にびっくりした予備校生は、蜘蛛の子をちらすように次々と希望の大学へと入学していった。
 特に、二浪中の身であった須本 桂くん(二十歳)は念願の東京大学に進学し、卒業後めでたく官僚になり暴利をむさぼった。
 
「ばかたれ!」
 俺は区役所に戻っていた。二時間たったからだ。しかし、まだ許可が下りないという。
「この税金ドロボー!聞こえてんのか!」

 シーーーーーン

 黙殺された。俺は窓口の男につかみかかった。ぽかぽか。殴っても殴ってもうんともすんとも言わない。それもそのはず、この男は無抵抗主義者だったのだ。ぽかぽか。椅子に座りうつらうつらしていた課長は、この騒ぎにびっくりし目をさました。

「君たち。やめんか。やめんか。こら。やめんか。やめんか。。」

ちょうどその瞬間、区役所の上空三百メートルに原子爆弾が炸裂した。


 ボカーン。


 課長はメガネと一緒に吹っ飛んでいき、窓口の男は飛んできたガラス片の格好の的になり、係長は彼が長崎に出張した際に買ってきた、ガラス細工の牛と共に溶けていった。俺も背中に熱線を浴び、皮膚が焼けただれぶっ倒れた。
「あついー」
 のたうち回る気力も無く、ただ横たわり死を待つのみだ。


 いくらか時間がたち、俺は今まさにあの世に旅立たんとしていた。
「ああ。俺は死ぬんだな。」
 
 意識の無くなる寸前、俺は高校二年生の時の文化祭でハンドベル部の女の子に「好きです」と言った事を思い出していた。

(了)
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