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タイトル。それは後で決めよう4

悲鳴を上げている肺を右手で押さえながら、ひたすら走ること数百メートル。
やっと2車線の道路にたどり着きました。

肺の悲鳴を押さえながら、周囲を見回すと、おっさんの姿はまだ見えません。

よかったと思って、少し身を隠して辺りを見回していましたが、5分経ってもおっさんの姿は見えません。先に行ってしまったのかと思い、小走りで100mほど移動してみましたが、全くおっさんの姿は見えません。

見失いました。
曲がり角のない一本道をおっさんが引き返したとも考えにくいし、あの徒歩スピードの僕よりかなり先に2車線の道路に着いたとも考えにくい。

そうなると、答えはひとつです。
2車線の道路に出る手前におっさんの目的地があったということです。

僕は大急ぎで路地に向かいました。
そして左右1件1件家屋を見て回りました。

築30年は経とうという平屋建てが最も多く、続いてスレートやカラーベストを使った最近建てられたであろう家屋が見受けられるどこにでもある少し古い住宅街です。
これではおっさんがどこに家に訪ねていようとも僕には分かりません。
諦めかけたそのとき、1件の家屋が目に入りました。

平屋建ての黒瓦。築50年は経っていそうな入母屋屋根のその下になにやら胡散臭い木製の古ぼけた看板が掲げてありました。

「宗教法人 太陽の手」

路地沿いにはちょっとした庭が広がっており、またその庭にはよく手入れされた樹木が鬱蒼と茂っている為、よく見ないと家屋に看板が掲げてあることには気づきません。
現に僕が今日の今日まで全く気づきませんでした。

こんなとこに宗教法人があるんだーと感心するのも束の間、僕の頭の中の電卓がポチポチ計算を始めます。
「収入源の分からないおっさん」+「パトカー」+「犯罪行為?」÷「宗教法人」=「収入源の分からないおっさん」は犯罪を犯し、この宗教法人の建物の中。
という答えがでました。

ということで、僕は見てもいませんが、「収入源の分からないおっさん」はここにいると勝手に確信し、「宗教法人 太陽の手」を見張ることにしました。

寒さに耐えながら、数十分見ていましたが、全く誰も外に出てくることもないので、そろそろ僕の興味もなくなってきました。

諦めて今日の目的地に向かおうとしたときに、さっきは気づきませんでしたが、宗教法人の家屋の隙間から隣の通りが見えました。

どうやらこの宗教法人の家屋は、僕がいるこの路地ともうひとつ向こうの通りとも接しているようです。
おっさんはもしかしたらこの宗教法人の隙間を通り、隣の通りに出ておっさんの目的地に向かったのかもしれません。

やはり素人が他人を尾行するもんじゃないなと思いながら、僕は目的地に歩みを進めました。

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