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密室より愛をこめて 第一回

書き手:イトウ

ジャンルの定義っていうのはなんでも難しくて、ミステリというのも明確な定義はよくわかりません。
謎があって、それが解明されていくお話、というとらえ方をされていることが多いようです。推理小説とか探偵小説とか。
その中でも密室物という物語の型枠があります。
密室で死体が見つかる、その謎に迫る探偵、そして最期に証される仰天のトリック、っていうやつです。

僕はちょこちょこ本を読んでいて、ごくまれに密室物ミステリとされている小説なんかも読みます。
で、作者が必死こいて考えたアイデアやトリックを「なるほどねー」とか「これはちょっと…」とか思ったりするんですが、なんか物足りません。なんででしょう?

一冊のミステリ小説があります。その本の中で人が殺され、その本の中で探偵達が推理する。で、犯人は、というといつも本の中です。もう一人の推理者である僕は本の外にいるにもかかわらず!

当たり前じゃないか、という意見もあると思いますが、ある種の物語というのは読者の心を通じて読者とその読者を取り巻く世界に作用することを僕は知っています。

その作用が今まで読んだ密室物ミステリには無いんですよね。殺人から推理を経て犯人とトリックの開示までが全て僕の入ることの出来ない密室で行われているんです。本という名の密室で。被害者の断末魔も探偵の走る靴の音も犯人の告白も、すべて壁を隔てて聞こえるようです。

ミステリというジャンルにとって「密室」というキーワードは非常に重要なようですが、ミステリという物語のパッケージが既に密室性を持っているんですね。

そんなことを思った後、僕はイトウ探偵に変身して、書物の外にある密室を探すようになりました。

そして、僕は一人の男の存在を知ることになります。
二重の密室の中で今まさに、緩やかだがしかし確実に死体となりつつある男。

(続く)

(付記)タカミーことタカミヤくんは僕の100倍以上ミステリを読んでいるその道の玄人なので、僕は玄人から見たら見当違いなことを書いているんじゃないかと少しビビっております。
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