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ハローハローワーク 第2回

7年後。
26歳になった太郎は、アジアを代表するバンドを作るために訪れたアジア圏のM国でひきこもっていた。
M国でバンドをしようと思っていた太郎だったが、M国ではバンドブームは3年前に終了していた。
そして、M国は戦時下だった。

己の信念を信じ、皆が武器をとり、革命を望んでいた。
太郎は、虫の死骸の羽を一枚ずつ剥ぎながら、地べたに下半身を押しつけていた。
近くには、「みんなあげちゃう」の2巻と7巻が転がっていた。

「あーどうでもいいなー。」

灼熱の太陽が、太郎の丸出しのケツに差した洗面鏡に惜しみない光を送っていた。
プラスティック部分をケツに差していた洗面鏡が90度反射して、
太郎から5メートル先の民家の窓べりに腰かけていた革命戦士の目をくらませた。

残念なこと革命戦士は、4分前にイケナイ煙を吸い込んでいた。

浜崎あゆみの等身大フィギュアに口づけをしながら、革命戦士は怒鳴りながら太郎に近付いてきた。
そして、ケツにささった洗面鏡を荒い手つきで、太郎のケツから抜いた。
抜いたと同時に少しだけおならの乾いた音が漏れた。

等身大フィギュアの胸元に太郎のケツから抜いた洗面鏡を納めると、
革命戦士はなぜか少し泣きながら、仲間のジープの助手席に乗りこんだ。
すでにその手元には、浜崎あゆみの等身大フィギュアはなかった。

革命戦士はおもむろに、後部座席に段ボールでおいてあったひとつ3Mペセタのゴムのバリ取りの内職をはじめた。
それは、イケナイ煙吸引時独特の集中力で作業をこなすことによって、来月の手取りが180万Mペセタとなり、バリ取り業者からチームリーダーという破格の待遇で就職を斡旋され、カリスマバリ取り師としての道を究めていくダッシュ・リー誕生の瞬間であった。

太郎は「みんなあげちゃう」の2巻の56Pから57Pへ唾をつけた右手で捲りながら、そろそろ潮時だと考えていた。
そのころ、世界規模の不景気の最中、就職浪人することもなく見事、株式会社総合出版に就職していた社会人1年目の田所健太郎君(21歳)は、愛媛県宇和島市でタウン情報誌の取材をしながら、自分を過大評価していた。
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